「ハイブリッド車」やけに復活している2つの理由 トヨタとホンダにとっては追い風になっている
プラグインハイブリッド車も含めると、新車のほぼ10台に1台が燃料の節約と性能の向上のためにガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたモデルになっている計算になる。
アナリストらによると、EVの価格の高さや外出先での充電の不安から、ハイブリッド車を選ぶ消費者が増えているのだ。そこには、賃貸住宅や都市部に住んでいて自宅でバッテリーを充電できない人々も含まれる。
ハイブリッド車はガソリンを節約でき、何時間もかけて充電する必要も、充電スタンドの場所に合わせて運転ルートを計画する必要もない。ハイブリッド車のバッテリーはフルEVに搭載されているものよりはるかに小型で、コストも格段に安い。
庶民のハイブリッド、高級車ばかりのEV
2023年11月の自動車平均購入価格は、エドモンズによると、EVが6万500ドル(約895万円)、従来タイプの自動車が4万7500ドル(約703万円)だったのに対し、ハイブリッド車は約4万2500ドル(約629万円)だった。
1ガロン57マイル(リッター約24.2km)のモデル史上最高燃費を記録したスタイリッシュな新型プリウスをはじめ、3万ドル(約444万円)前後から購入できる手頃な価格帯のハイブリッド車は数えきれないほどある。が、EVはそれとは対照的に、いまだに高級モデル偏重の市場となっている。
フォードのCEO、ジム・ファーリーは、主流の消費者は、自動車メーカーからの後押しや啓発がほとんどなくてもEVに群がったアーリーアダプターとは根本的に違うと話す。