孫:だから、クリエイターはAIを恐れる必要はなく、「便利な機能」としてどんどん利用して、作品性を高めていけばいいと思うんです。
音楽でいえば、昔のアナログ時代は、いいスネアやいいバスドラの音がなかなか録れなくて、ちょっとした音づくりに3日とかかかっていた。でも、今はプロツールズですぐにつくれるのが当たり前になっている。それと同じだと思います。
つんく♂:たしかにそうですね。
孫:無駄をなくして本当にクリエイティブな部分に時間を使えるようになるから、クリエイターやサイエンティストにとって、AIは本当にいいことしかないと思います。
逆をいえば、AIに取って代わられる仕事をしているような、中途半端なクリエイターやサイエンティスト、ビジネスマンは困るでしょうね。
だから、つんく♂さんがまさにご著書に書いていたように、AI時代って、プロを極めていかないと通用しないと思います。
AI時代に、英語ができなきゃダメですか?
つんく♂:AIが発達していく社会で、ますますボーダレスにもなっていくでしょうか。そうなると、これからは英語ができなきゃダメですか?
たとえば、僕はハワイに住んでいるけど、自分の頭の中で考えるのは日本語で、英語は何となくやりとりできるくらい。孫さんはどうですか?