AI時代「日本の本当の強み」超意外な"ここ"にある 孫さんにつんく♂が聞く「AIで今後どうなる?」

✎ 1〜 ✎ 15 ✎ 16 ✎ 17 ✎ 18
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

つんく♂:孫さんがおっしゃるように、日本人にしかない感覚、世界に広めたいですよね。

:たとえば「もったいない」という言葉。やっぱりあの感覚はうまく説明できないんですよ。でも、わかってくれた人たちはみんな「すばらしいね!」と言ってくれる。世界中の人に「もったいない」という感覚が広まれば、それだけでものすごく環境負荷が減るような気がします。

つんく♂:日本にはもともとSDGs的な感覚がありますよね。

:そうそう。日本人からすると「今ごろわざわざ何言っとんのや」という感じもありますよね。

孫泰蔵
日本の連続起業家、ベンチャー投資家。大学在学中から一貫してインターネットビジネスに従事。その後2009年に「アジア版シリコンバレーと言えるようなスタートアップ生態系をつくる」という大志を掲げ、ベンチャー投資活動やスタートアップの成長支援事業を開始。そして2013年、単なる出資に留まらない総合的なスタートアップ支援に加え、未来に直面する世界の大きな課題を解決するための有志によるコミュニティMistletoeを設立。社会に大きなインパクトを与えるスタートアップを育てることをミッションとしている(撮影:尾形文繁)

「ありがとう」にある2方向への尊い気持ち

日本語の「ありがとう」もそうです。外国人に「ArigatoはThank Youっていう意味だろう」って言われたら、僕はこう話すんです。

ありがとうは「有り難し」であって、直訳すると「It's never happened」とか「It's like a miracle」みたいに、奇跡のような、めったに起こらないことがあったというニュアンスがある

相手に感謝するだけじゃなく、天に向かって「こんな奇跡のようなことが起きていいんでしょうか?」という2方向への気持ちがあるんだと。

そういう話をすると、みんな「おお! 深い」と日本人や日本語をリスペクトしてくれます

次ページ人間はもうすぐ「年をとらなくなる」
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事