ミュージカル"ジョジョ"演じる有澤樟太郎の挑戦 『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』

(写真:洞澤 佐智子(CROSSOVER))
弱さを見せれば、プレッシャーなんて感じない
有澤さんにとって、プレッシャーは決してマイナスなものではない。自分に期待してくれる人がいるとポジティブに転換することで、今まで以上の力を引き出すカギにもなる。
しかしそれでも重圧に負けそうな時は、どんな心構えで仕事に臨めば良いのだろうか。有澤さんの答えは、とてもシンプルなものだった。
有澤さん:周りの人に、自分の弱いところを思い切り見せる。
プレッシャーを感じるのって、結局は失敗したくないとか、カッコ悪いところを見せたくないとか、そういう自分のプライドが作用していることが多いと思うんですね。
プレッシャーを感じるのって、結局は失敗したくないとか、カッコ悪いところを見せたくないとか、そういう自分のプライドが作用していることが多いと思うんですね。
有澤さん:だから、どう見られたいという欲は捨てて、早めに自分のダメなところを全部見せてしまう。
そしたらもう不安に感じることなんてないですから。
恥をかくこと、失敗することが、プレッシャーを取っ払う一番の方法だと思います。
そしたらもう不安に感じることなんてないですから。
恥をかくこと、失敗することが、プレッシャーを取っ払う一番の方法だと思います。
そう言い終えて、「きれい事に聞こえるかもしれないけど」と照れくさそうに少しはにかみながら、有澤さんはこう付け加えた。
有澤さん:そのためには、人に頼ることを恐れないことが大切だと思いますね。

(写真:洞澤 佐智子(CROSSOVER))
人に頼ってばかりではいられない。そう思って助けを求めることに抵抗感を覚える人も少なくないだろう。でも、人の力を借りることで越えられる壁がある。
そう実感したのは、有澤さんが本格的にミュージカル俳優の道を歩みはじめた頃。
大劇場の最後列まで届く、艶やかで芯のある歌声を求めて、有澤さんは研鑽を積んだ。
有澤さん:当時は人に頼りっぱなしでした。歌唱指導の先生や作品の音楽監督の方にひたすら話を聞いて、特訓に特訓を重ねる毎日。
「教えてもらうのが恥ずかしい」なんて言ってられないですから、分からないことは聞きまくるしかない。
そうやっていろんな人に教えてもらうことで分かったんです、一人じゃ何もできないって。
「教えてもらうのが恥ずかしい」なんて言ってられないですから、分からないことは聞きまくるしかない。
そうやっていろんな人に教えてもらうことで分かったんです、一人じゃ何もできないって。
有澤さんはこれまでを振り返って、「人との出会いに恵まれてきた」と噛みしめる。
有澤さん:やっぱり仕事って、出会いと縁。いい仕事をしたいなら、人との出会いや縁を大事にしなくちゃいけないなと思うんですね。
僕自身も、「またこの人たちと一緒に仕事をしたいな」と思える人との出会いが頑張る原動力になっているし、そんなふうに誰かからまた一緒に仕事をしたいと思える人間でありたい、といつも心掛けています。
僕自身も、「またこの人たちと一緒に仕事をしたいな」と思える人との出会いが頑張る原動力になっているし、そんなふうに誰かからまた一緒に仕事をしたいと思える人間でありたい、といつも心掛けています。
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