たった30日で「スマホ依存」から脱却する8つの心得 よい部分を享受しつつ悪影響から自衛しよう

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スマホ断ちが失敗するのは、ほとんどが準備不足が原因だ。

前述したように、スマホとの関係を見なおす際、どう変えたいかを具体的に考えずに取りかかることが多い。”スマホの使用時間を減らす”というような、曖昧なゴールに向けて動きだしてしまうのだ。

「ほどほどの使い方」を自分で決めること

テクノロジーを“選別”しよう

具体的にどうなりたいのか、何を実現したいのか、スマホに引きつけられる根本原因は何か、といったことを見きわめようとしない。

『スマホ断ち 30日でスマホ依存から抜け出す方法』(KADOKAWA)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

いきなり使うのをやめ、それではうまくいかず、無力感と失望感に苛まれるはめになる。それでは「こんな関係はもう嫌」と言って、恋人に別れを切り出すのと同じだ。

では、どんな関係ならいいのだと問いただされたところで、じつは自分でもわかっていないと白状することになるだろう。

あえて時間をとって答えを見つける努力をしなければ、十中八九、また同じように不毛で不健康な関係に陥ることになる。

同様に、この関係を有りか無しかの極論で考えることは、前述したように、スマホにたくさんの利点があるという事実から目をそむけることになる。

スマホ断ちの目的は、文明の利器の恩恵を捨て去ることではない。

スマホの悪影響から自衛しつつ、スマホのよい部分を享受できるくらいの、ほどほどを自分で決めることだ。

キャサリン・プライス 科学ジャーナリスト

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Catherine Price

イェール大学卒業、カリフォルニア大学バークレー校大学院を修了後、ワシントン・ポスト・マガジン、ニューヨーク・タイムズ紙など多くの新聞や雑誌で活躍する科学ジャーナリスト。本書の原著〝How to Break Up with Your Phone〟(Ten Speed Press)は世界34カ国で出版された。著書として〝Vitamania:How Vitamins Revolutionized the Way We Think About Food〟(Penguin Books)や〝The Power of Fun:How to Feel Alive Again〟(The Dial Press)など(いずれも未邦訳)。

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