自信を持てない人は「ハイタッチ」するといい理由 忙しくても人は自分の心に優しくできる
そもそも自身に向けてハイタッチをしているとき、自分についてネガティブな考えを持つことはありません。あなたも一度、試してみてください。きっとこの感覚をわかってもらえるはずです。
鏡の中の自分を見ながら、手を上げて声援を送るとき、「あーあ、私って太っているわ」「自分は負け犬だ」「オレはひどい人間だ」「自分のお腹が嫌いだ」なんて思える人はいません。絶対に不可能なのです。
一度、鏡に映る自分にハイタッチをしながら、「自分の首元が嫌い!」と叫ぼうとしましたが、できませんでした。すべての言葉を言い終える前に、おかしくなって噴き出してしまったのです。
では、どうして無理だったのでしょうか。人が誰かにハイタッチをするときは、決まってポジティブなシチュエーションだからです。自分にとってそれが当たり前になっているため、ハイタッチをするときにネガティブな気持ちになるのは不可能なのです。
ハイタッチをしようとした瞬間、あなたの潜在意識は反射的にポジティブなモードに入り、頭の中に渦巻く不安や心配を追い出します。
「どうしたら時間内にプレゼンを終わらせられるだろう……」
「時間どおりに子どもを病院に連れていけるだろうか……」
無意識のまま歯を磨いていたりすると、ついついこうした気持ちに心を持っていかれがちです。しかし、ハイタッチをすると、気持ちはすぐに自分のところに戻ってきます。
「しっかりと見ているからね。絶対に信じてるから。いつも一緒にいるから。わかった?」
こんなメッセージがハイタッチによって発信されると、様々な雑念は取り払われ、集中力を取り戻していくのです。
心を満たす最大の要素は、自分を認め、優しくなること
ある研究を紹介しましょう。人生の質の向上のために効果的な影響を与え得る要素について研究者たちが調べたところ、最も効果を発揮する要素は、自分に対して優しくなる習慣を身に付けることだとわかったのです。
英国ハートフォードシャー大学の研究者たちは、この研究を通じて、人に幸福や満足をもたらすものは何なのかを調べようとしました。
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