北朝鮮「不気味すぎる挑発行為」が意味する危機 「南」と呼んでいた韓国を敵国扱いするように

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1953年、朝鮮戦争の休戦協定後、南北は陸上の軍事境界線に同意した。ただ、北朝鮮は国連軍側が宣言した黄海上(朝鮮半島の西側の海)の境界線、NLLを認めておらず、1999年には、延坪島を含む、さらに南よりに北朝鮮独自の「海上軍事境界線」を設定した。

繰り返される軍事衝突

2つの海上の軍事境界線が存在することとなった。延坪島は、韓国が設定する北方限界線と、北朝鮮が設定する「海上軍事境界線」の間に位置する島になったのだ。1999年以後、NLL付近では平時も南北の艦艇が対峙することになり、延坪島付近の海上では、軍事衝突が繰り返し発生している。

1999年6月には「第1延坪海戦」が発生した。北方限界線(NLL)を侵犯した北朝鮮の警備艇が韓国軍の艦艇を攻撃した。この攻撃で韓国海軍の艦艇5隻が被害を受けた。9人の韓国軍が負傷した一方、少なくとも30人の北朝鮮軍が死亡し、70人が負傷したとみられる。

3年後の2002年6月には、「第2延坪海戦」が発生する。NLLを侵犯した北朝鮮の警備艇と韓国海軍の高速艇が衝突し、韓国軍6人が死亡し、北朝鮮側は30人の死傷者を出した。

2010年には、韓国海軍史上最大の犠牲者を出した衝突が起きた。NLL付近を航行中だった韓国海軍の哨戒艦艇「天安(チョンアン)」が、北朝鮮の魚雷攻撃を受け撃沈した。

乗組員104人のうち40人が死亡、6人が行方不明となった。被害は民間人にも及んだ。朝鮮戦争休戦以来、北朝鮮が韓国領土を直接攻撃した初のケースとなった「延坪島砲撃事件」のことだ。

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