年産能力が約100万台近い主力の上海工場は欧州や北米への一大輸出拠点としても機能している。同工場の生産能力拡張計画は一時停止していたが、200万台への倍増を目指して再始動したと23年12月には現地で報じられた。
一方のBYDは携帯電話やPC向けの電池メーカーを出自とする。中国国営の自動車メーカーを買収し自動車事業に参入したのは、くしくもテスラが創業した03年だった。自動車各社が今調達や開発で苦労する電池を祖業としていることが大きな競争力となっている。
BYDはテスラと異なり、大衆車路線で大きな支持を得てきた。「アット3」や「ドルフィン」といったSUV(スポーツ用多目的車)は300万〜400万円台で購入できる。BYDは手頃なラインナップを強みに、タイやブラジルといった新興国に工場を建設中。23年末にはハンガリーでの新工場建設も発表し、販売台数を拡大する戦略だ。
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