医師人気は衰退?2023年の3大「婚活キーワード」 結婚を望む男女の感覚がいよいよ変わってきた

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3. 増える尊敬婚

年上女性と年下男性や、年収が高い女性と低い男性の組み合わせがかなり増えてきました。最初のカウンセリングで男性に「どんな女性がいいですか?」と質問すると、「頼れる女性がいいです」と言う人も増えています。一方で女性に「どんな結婚生活が理想ですか」と質問した時、「家を守って夫をサポートしたい」という答えは滅多に聞きません。

プロフィールに相手の希望年齢を書く欄があるのですが、かつては30代後半の男性の場合、「20代から30代前半まで」と書く人が圧倒的に多かった。子どもを産むことなどを考えて、35歳が壁となっていました。ところが今は、「30代から40代前半」と書く男性もたくさんいます。

女性の胃袋を掴む男性

50代女性の恵さん(仮名)は、40代前半の男性・裕之さん(仮名)と結婚しました。恵さんはスタイル抜群で色気のある女性。外資系企業の営業職で、年収が裕之さんの2.5倍、1500万円あります。

恵さんは、婚活1年目は自分より年収が上の60代とばかりお見合いしていましたがうまくいかず、婚活2年目に入って「若い男性とも会ってみませんか」とアドバイスしました。

最初は「私なんか無理ですよ」と言っていましたが、裕之さんとお見合い。裕之さんは、年収は500万円台ですが、料理がとても得意で、自宅には調理用具をたくさん揃えています。自宅デートで恵さんの胃袋をしっかりと掴みました。昔は女性が男性の胃袋を掴むものでしたが、今は男性が女性の胃袋を掴む時代なのです。

裕之さんに「恵さんのどこがいいですか」と聞いたら、「頼りがいがあるところ」と即答。恵さんは裕之さんの「優しくて料理が得意なところ」と答えていました。びっくりしますね。時代が大きく変わったと感じた2023年でした。

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植草 美幸 恋愛・婚活アドバイザー、結婚相談所マリーミー代表

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うえくさ みゆき / Miyuki Uekusa

1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピーを設立。そこで培ったマッチング能力・人材発掘力を生かし、2009年に結婚相談所マリーミーを設立。結婚相談業のほか、セミナーの開催、テレビやラジオへの出演など、アラサー・アラフォー男女を「幸せな結婚」に導くために幅広く活動中。『ワガママな女におなりなさい 「婚活の壁」に効く秘密のアドバイス』(講談社)、『「良縁をつかむ人」だけが大切にしていること』(諏内えみさんとの共著、青春出版社)、『結婚の技術 (中央公論新社)、『モテ理論』(PHP文庫)など。

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