「必ず交際希望」が来る30代婚活女性がしている事 変わる婚活者の価値観・金銭事情と成功の秘訣

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最初は「ヘッドハンティングなんてすごいですね」と言っていたとしおだったが、ちえが「ただ、そうなると仕事が今よりも忙しくなると思うんです。でも、家電を充実させたり、食材宅配サービスを利用したりしたら、家事も時短できるかなと思っています」と言った途端に、としおの顔色が曇ったという。

このデートの後、ちえは「としおさんとは、交際終了にします」という連絡を入れてきたのだが、そのときに終了理由をこう語った。

「としおさん、今もご実家暮らしで、帰ると美味しいご飯が待っている。私は、ずっと仕事を続けたいから、無農薬の野菜をスーパーで選んだり、無添加の調味料を使ったり、一から出汁をとったりする料理は、とてもじゃないけど作れないと思いました」

敬遠される実家暮らしの男性

最近の婚活市場では、母親に手をかけられて育った男性、実家暮らしの男性は、女性たちから敬遠される傾向にある。

なかには「実家暮らしの男性とは、お見合いをしません」と最初から決めていて、来た申し込みも自分からかける申し込みも、親と同居か、1人暮らしかをチェックしている女性もいる。

これが50代以上の女性になると、男性が親と住んでいて、結婚後の同居が、“相談”の欄にチェックが入っていたりすると、男性の親の介護がちらつくのか、見合いを受けない人が多い。

先の見えない時代だからこそ、結婚にも昔とは違う価値観が生まれてきている。男が家庭の経済を担い、女性が家庭を守り子育てをしていくという考え方は静かに終わろうとしている。

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事実婚や夫婦別姓の話題も、国会で取り上げられるようになった。男だから、女だからという考え方ではなく、ジェンダー平等、パートナー同士が同等な立場で向き合える結婚が、これからはますます主流になっていくような気がしている。

今や、結婚は個人が選択する時代だ。個人としてしっかりと地に足をつけて立っている人が、男女ともにパートナーとして選ばれていくのではないだろうか。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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