WiiUは、一家に一台・家族全員が遊ぶデバイス、ソフト会社との連携も強化--岩田聡・任天堂社長


 これからはオンラインゲームだ、というブーム的な流れがあったときに、任天堂は安易にそこに乗らなかったために「任天堂はネットに消極的」というイメージがあるのかもしれませんが、ネットワークにつなぐこと自体に消極的なわけではありません。
 
 ただ、ネットにつながっていないお客さんを相手にしないと決めてしまうと、対象とするお客さんが減ってしまう。だから、まずはネットにつながなくても面白いゲーム機を作ろうとしてきたんです。

今はそれなりの方がブロードバンド回線を家庭でつないでいるので、ここ最近はネットにつないだゲーム機の提案をしてきました。

Wii Uの仕組みはネットワークの仕組みを強化しようとしていますから、Wiiでやろうとしたことをさらに前進させていけるんじゃないかと考えています。

--ネットを通したビジネスについての考え方はどうか。

Wiiの「バーチャルコンソール」や、6月7日に始まったばかりの「ニンテンドーeショップ」ではネットを通じておカネをいただいています。

ですが、月額課金制のビジネスは、娯楽には向いていないと考えています。われわれのお客さんは、小さなお子様やあまりITリテラシーの高くない方と幅広い。その人たちにとって、気がついたらおカネがたくさんとられているという状況にならないようにこれまではやってきました。
 
 少なくとも(月額制の課金スタイルを)任天堂は今後もやらないでしょう。ただ、ソフトメーカーさんがそういったビジネスをしたいと考えたときに、それができるプラットフォームは作っておくべきだとは考えています。

--新興国への展開は。

中長期的には必ずやることだと考えています。短期的には、新興国ではゲームソフトの海賊版の問題が多い。ハードにおカネを出してくれても、ソフトにおカネを出すという習慣がない地域もある。地域ごとにどういったビジネスを展開していくかを含めて考えている最中です。
 
 一方で今の日米欧市場でもやるべきことはたくさんある。出したばかりの3DSをもっと拡販していかなければならないでしょう。
(前野 裕香 =東洋経済オンライン)

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