「初日の出を拝む」は意外に新しい習慣だった 実はよく知られていない"正月行事のしきたり"

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初詣をする女性
お正月は多くの伝統行事に触れる機会。改めて“しきたり”を確認しませんか(写真:zak/PIXTA)

新たな年の始まりには、多少なりとも「日本ならではのならわし」を意識するものではないだろうか? 古式ゆかしき“日本らしさ”と向き合ってみれば、多少なりとも新鮮な気持ちにもなるはずだ。

とはいえ私たちは、はたしてどのくらいその“日本らしさ”を理解しているのだろうか?

「初日の出」拝む習慣は明治時代から

そもそも日本は、農耕を主たる生業とし、四季の自然にも恵まれていたため、季節の移り変わりを非常に大切にしてきました。一年のうちにいくつものハレの日を置き、日々の生活に変化と潤いを与えてきたのです。そして、自然そのものに感謝をし、自然とともに生きる自分たちの生活の安泰を願ってもきました(中略)

そのような歴史から生まれた年中行事やしきたりは、日本人が長い歴史のなかで培ってきた、まさに生活の知恵であり、豊かな人生観の表れでもあったのです(「はじめに」より)

新装版 日本人のしきたり』(飯倉晴武 編著、青春新書インテリジェンス)の著者がこう述べているように、伝統行事のなかにはいまなお私たちの生活に息づいているものも少なくない。

しかしその一方、いつの間にか忘れられてしまったもの、あるいは意識する機会が著しく減ってしまったものもあるはずだ。そこで、ここでは本書を参考にしながら、「正月行事のしきたり」を改めて確認してみたい。

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