「初日の出を拝む」は意外に新しい習慣だった 実はよく知られていない"正月行事のしきたり"
【雑煮】年神様の下がりものの餅をいただく
正月といえば雑煮だが、これはもともと年神様に供えた餅を神棚から下ろし、それを野菜や鶏肉、魚介などと一緒に煮込んでつくった料理。「雑煮餅」ともいわれたそうだ。
そんな雑煮は、地域によってそれぞれ特色がある。
おもに関西では白みそ仕立て、関東ではしょうゆ仕立て(すまし仕立て)と分かれ、なかに入れる餅の形も、関西では丸餅(年神様に供える鏡餅をかたどっているため)、関東では切り餅(のし餅、角餅ともいう)が一般的だ。
“学べる”というより“楽しめる”一冊
ここでご紹介したのは第一章「正月行事のしきたり」の一部だが、これだけを見ても「へえ、そうだったのか」と改めて感じたのではないだろうか。
そのため個人的にも、“学べる”というより“楽しめる”内容だと感じた。
もちろん、「年中行事のしきたり」「結婚のしきたり」「懐妊・出産のしきたり」「祝い事のしきたり」「贈答のしきたり」「手紙のしきたり」「葬式のしきたり」「縁起のしきたり」と続いていく以後の章についても同じことがいえる。
楽しめて、そしてためになるだけに、知的好奇心を刺激されるはず。
各項目がコンパクトにまとめられており読みやすいので、正月休みを利用して、ぱらぱらとページをめくってみるのも悪くないかもしれない。
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