生成AI出現が問う「学校の宿題」をすることの意義 なぜ宿題をするべきか大人は答えられるか?
教師を悩ませている「宿題をどうするか」問題
生成AI──膨大な学習データを元に、ユーザーの問いかけに応じて答えを「生成」するAIの登場は、私たちに大きな驚きをもたらしました。
画期的だったのは、生成AIの仕組み自体もそうですが、何より「パソコンとインターネット環境さえあれば、誰もが使うことができる」という点ではないでしょうか。プログラム言語などいっさい必要なく、普段使っている自然言語でプロンプトを入れたらAIが答えを生成してくれる。この点こそが、登場するや否やユーザー数が爆発的に増えた理由にほかならないでしょう。
そんな生成AIは、キーワードひとつで立ちどころに情報を提示してくれる検索エンジンや、集合知の新たな形として瞬く間に広まった「ウィキペディア」に匹敵する、いや、それ以上の大きなゲームチェンジャーと言ってもいいかもしれません。そのため、この最新テクノロジーの登場に対しては、創造性や生産性の向上を期待する喜びの声と同時に危機感を訴える声も多く聞かれます。


















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