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生成AI出現が問う「学校の宿題」をすることの意義 なぜ宿題をするべきか大人は答えられるか?

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  • 石川 一郎 カリキュラムアドバイザー/21世紀型教育機構理事

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AIが教育現場にもたらす好機と脅威とは(写真:symmyy/PIXTA)
教育現場でもAIの導入や活用が急ピッチで進んでいます。しかし、AIが教育に与える影響はすべて良いものとは限りません。AIによって教師の役割や生徒の学び方が変わり、本来重視すべき教育の本質や目的が見失われる危険性もあります。
本稿は、教育現場において、AIがもたらす好機と脅威について、学校改革プロデューサー・カリキュラムマネージャーである石川一郎氏の新著『捨てられる教師』よりご紹介します。

教師を悩ませている「宿題をどうするか」問題

生成AI──膨大な学習データを元に、ユーザーの問いかけに応じて答えを「生成」するAIの登場は、私たちに大きな驚きをもたらしました。

画期的だったのは、生成AIの仕組み自体もそうですが、何より「パソコンとインターネット環境さえあれば、誰もが使うことができる」という点ではないでしょうか。プログラム言語などいっさい必要なく、普段使っている自然言語でプロンプトを入れたらAIが答えを生成してくれる。この点こそが、登場するや否やユーザー数が爆発的に増えた理由にほかならないでしょう。

そんな生成AIは、キーワードひとつで立ちどころに情報を提示してくれる検索エンジンや、集合知の新たな形として瞬く間に広まった「ウィキペディア」に匹敵する、いや、それ以上の大きなゲームチェンジャーと言ってもいいかもしれません。そのため、この最新テクノロジーの登場に対しては、創造性や生産性の向上を期待する喜びの声と同時に危機感を訴える声も多く聞かれます。

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