
1『イノベーションの科学 創造する人・破壊される人』
清水 洋 著/中央公論新社/1012円
「破壊される人」のダメージを少なくしつつ「創造する人」を増やし、イノベーションを社会全体で生かす。その方法や政策を日本の文脈で議論している。(手島健介)
2『NEXUS 情報の人類史(上)人間のネットワーク、(下)AI革命』
ユヴァル・ノア・ハラリ 著/河出書房新社/各2200円
加速的に進歩するAIについて、マクロ経済や企業経営の視点だけではなく、歴史、社会、人々の絆といった広い視野で捉えており、考えさせられる。(小林辰男)
日本にとって格好の羅針盤
3『GROWTH 「脱」でも「親」でもない新成長論』
ダニエル・サスキンド 著/みすず書房/4180円
「経済成長は人類史において極めて新しい現象である」という衝撃的な事実を突きつけ、その起源とメカニズムを問い直す。日本にとって格好の羅針盤。(西岡慎一)
4『アメリカの新右翼 トランプを生み出した思想家たち』
井上弘貴 著/新潮選書/1705円
トランプ周辺の右派思想を中心に、近年のアメリカの政治思想をわかりやすく論じた好著。ポストリベラリズムが語られ始めた理由に気づかされる。(河野龍太郎)
5『競争なきアメリカ 自由市場を再起動する経済学』
トマ・フィリポン 著/みすず書房/4950円
自由競争の象徴であったアメリカが寡占化と市場支配の進行により「競争なき経済」に変質している現実を、豊富なデータと比較分析から明らかにする。(小玉祐一)




















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