わが子を「お金で困らせない」親が知るべき三原則 「年収の高い仕事がいい」その発想では稼げない
繰り返しますが、僕は17年近く、金融市場でトレーダーをしてきました。キレイ事を言うだけで生きてこれるはずがありません。この答えが、お金というものを突き詰めて考えたときの結論です。
親が知っておきたい「お金の正体」
この話を伝えたくて、今回、小説『きみのお金は誰のため』を書いたのですが、お子さんやその親御さんに知ってもらいたいのは、お金という道具の役割です。小説の冒頭では、そのお金の役割を考えてもらうために、先生役の“ボス”は、お金の驚くべき正体を語ります。
七海という登場人物は投資銀行で働いていて、一般的な認識に近いことを主張しています。それは、中学生の優斗にとっても当たり前のことです。
個人としての視点では正しいのですが、社会全体の視点においては見え方が変わります。お金の正体はまったく真逆で、ボスの言う三原則のとおりです。
一、お金自体には価値がない。
二、お金で解決できる問題はない。
三、みんなでお金を貯めても意味がない。
それぞれの詳しい説明は本小説に任せますが、僕たちがお金に絶対的な力があるように錯覚するのは、社会全体が見えていないからです。
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