「認知症?」家族が心配な人に知ってほしいこと 相手の気持ちをないがしろにしていないか

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介護が始まると、「あなたのため」「心配だから」と言いながら、相手に服従を求める行為になっていることが少なからずあります。一見、相手は受け入れてくれているかのように見えても、実はあきらめの気持ちがあるだけかもしれません。

介護には対応の難しいことがたくさんあるため、思いやりの気持ちから始まった「ケア」がいつの間にか「コントロール」に変わってしまいがちです。

良かれと思って、相手の気持ちをないがしろにしていないか、十分に気をつけたいところです。

認知症に限らず、老いとのかかわりは、プライドとの闘いでもあります。誰しも、否定的な感情をぶつけられれば、反発します。それが家族であれば、なおさらです。

理解できないと思ってもまずは「なぜ、この行動をとるのか」を考え、理解した上で対応すると、本人も家族もストレスが減ります。

認知症について気になることや困りごとが出てきたら、まずは地域包括支援センターに相談してみましょう。

地域包括支援センターは、専門知識を持つ職員が地域の介護・福祉関連機関と連携し、地域で暮らす高齢者の生活を支える「高齢者のよろず相談窓口」です。

認知症や介護はもちろん、健康や生活環境、家計のことなど幅広く対応してくれます。本人だけではなく、家族の困りごとも聞いてくれるのが特徴です。認知症と診断された後はもちろん、診断されていなくても、無料で相談に乗ってくれるのでぜひ活用してください。

あの言動の「なぜ? 」がわかる認知症の症状

認知症の症状は「中核症状」と「周辺症状(行動・心理症状=BPSD)」の2つに分類されます。

中核症状は脳細胞の一部が死滅し、高次脳機能が低下することで現れます。なお、高次脳機能には言語や認知・判断、想像、意欲、複雑な感情などが含まれます。

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