中学受験で躍進する中国人「裏SAPIX」の驚愕実態 一部の校舎では25%を占めるほど大きな存在感

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SAPIXに子供を通わせる在日中国人は、ネット上に「裏SAPIX」とも呼ぶべき情報交換のシステムを構築している(写真:編集部撮影)

年々激しさを増す中学受験に、新たなプレイヤーが目立つようになった。中国にルーツを持つ子供たちである。それを象徴するのが、首都圏で中学受験をリードする存在である大手塾、SAPIXでの躍進ぶりだ。

SAPIXは首都圏における中学受験の4大塾(SAPIX、早稲田アカデミー、四谷大塚、日能研)の中でも、難関校の合格者数で群を抜いている。単に問題を解くというよりは、思考力を高める独自のカリキュラムで定評があり、定期的に組分けテストを行うスパルタ教育で知られる。

300人を超える中国人が在籍

2022年度までSAPIXに娘を通わせていた世田谷区在住の中国人ママ、黄さん(仮名)に話を聞こう。「当時SAPIXには一学年あたり6000人を超える生徒がいて、そのうちの300〜400人は中国人でした。最上位のアルファクラスにいたことがある中国人生徒も、私が知る限り60人ほどいます」。

なぜ、そんなことがわかるのか。実は、子供をSAPIXに通わせる中国人保護者によるWeChat(中国版LINEといわれるSNS)グループがあり、そこに掲載されたSAPIXのテスト結果を黄さんが独自に集計したのだ。

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