自己紹介で肩書を話す人が犯している致命的ミス 自分の魅力を最大化する「はじめましての言葉」

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しかし、「生きる」という言葉をマグネットにして、そこに吸い寄せられる思い、浮かんでくる情景、経験、考えなどの言葉の群れが、ほかの人には語ることのできない「あなたの言葉」になるわけです。

「言葉のマグネット」で言語化の習慣をつくる

ひとつのテーマに対し、自分の思いを集めることをやっていると、会話の際にこんな言葉がふっと出てくるようになります。

「なんだか、つらいよなぁ。生きていくのが嫌になるよ」

と言う相手に対して、

「そうだなぁ。でも、生きるってさ、完璧にはなれないってことだと思うよ」

なんて言えるようになる。

ほかにも、たとえば「仕事」を言葉のマグネットにして思いや言葉を集めておくのもいいかもしれません。

「仕事をすること、今仕事をすること」とは……

・やるか、やらないか決めること
・今、パソコンを開くこと
・SNSをやめること
・第一印象をよくすること
・変化し続けること
・「生活」と同じ意味

こういう言葉をストックしておけば、仕事相手との雑談の中で、

「仕事ってのは、終わりを決めることだよな」

雑談が上手い人が話す前にやっていること
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なんて、ふっとつぶやけるようになるかもしれません。

もちろん、「名言」になってなくてもOKです。すぐに素敵な言葉を思いつくことは簡単じゃありません。まずは、自分の心の声に正直になることです。

大切なのは、ふだんから「自分の心の中にあるもの」を、できるだけ言語化し、そうした言葉を意識してストックしておくこと

そして、それを習慣化すること。

これを続けていけば、必ず、それを使うときがやってきます。

こんなふうにして、自分の心に正直な、オリジナリティあふれる自分独自の言葉が増えていけば、きっと人の心に刺さる自己紹介ができるようになるはずです。

ひきた よしあき コミュニケーション コンサルタント、大阪芸術大学放送学科客員教授

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Yoshiaki Hikita

早稲田大学法学部卒業。博報堂に入社後、クリエイティブディレクターとして数々のCMを手がける。行政、大手企業などのスピーチライターとしても活動。幅広い業種・世代間のギャップなどを分析し、コミュニケーション能力が高まる方法を伝授する。また、大阪芸術大学、明治大学、慶應MCCなどで教え、「はじめて『わかった!』と心の底から思えた講義」「一生ものの考える力が身につく」と支持を集める。教育WEB「Schoo」では毎回事前予約が約20,000人集まるほどの人気ぶり。著書に『5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本』(大和出版)など。

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