経営陣がやりがち「人員補充」が大失敗を招くワケ 遅延プロジェクトに増員すると、さらに遅れる謎

人員を追加投入した結果、さらに遅延するITプロジェクト
いまやITは社会インフラだ。しかし、システムが動かなかったり、開発が難航して稼働しなかったりすることも多い。開発プロジェクトが遅延すると、多くの責任者はこう考える。
「人員を追加投入してもっと作業ができるようにして、スケジュールの挽回を図ろう」
しかしこうした判断は悲惨な結末になる可能性が高い。さらにスケジュールが遅れ、プロジェクトが混乱してしまうのだ。
ITプロジェクトが抱える問題の本質は、この数十年間あまり変わっていない。それを明らかにしたのが、世界中のITエンジニアにバイブルとして読み継がれてきた、1975年刊行の「人月の神話」(フレデリック・P・ブルックス Jr.著、丸善出版)だ。
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