仕事のモヤモヤは「トヨタ式」で解決できる!

うまくいかない"真因"を突き止めよう

(写真:AP/アフロ)
2015年3月期決算で、過去最高益をたたき出したトヨタ。その収益基盤を支えるひとつが「カイゼン」の取り組みですが、それは生産現場の話に限りません。職場環境をカイゼンすれば仕事はもっと楽になるはずです。
トヨタで数百人の部下を持っていた元課長クラスにより、トヨタの現場の働き方メソッドをまとめた1冊『トヨタ 仕事の基本大全』(KADOKAWA)から、仕事に役立つトヨタ流のメソッドについて紹介します。

 前回は、整理・整頓を中心に、生産性アップの下地ともいえる「片づけ」についてご紹介しました。今回のテーマは問題解決。どのように価値ある問題を見つけるのか、そして、それをどのように解決すればよいのかをお伝えします。さて、恒例のチェックリストで、まずはご自身の現状を振り返りましょう。

【自己チェックシート】
☑ 上司から指示された仕事や目の前の問題には、即対応してスッキリしたい性質だ
☑ 問題には、着手するときから解決策をイメージして取り組んでいる
☑ 問題に取り組むときに、自分ひとりが空回りしていると感じることがある
☑ 自分の仕事には、それほど改善が必要な問題はないと思う
☑ 「これをやろう!」と思っても、実施しきれずに終わることが多い

究極の時間の有効活用になる!

日々、多くの業務や問題に囲まれ、時間に追われる毎日を過ごしている人が多いと思います。しかし、貴重な時間を本当に価値ある使い方をしているかと問われると、心にふっと疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。

今回、ご紹介する問題解決手法は、トヨタでは入社直後からさまざまな場で教えられているもの。この手法には、次の3つの効果があります。

ひとつ目は、解決する価値がある問題を探し出せる点。五月雨式に問題に着手していては、どれだけ時間があっても足りません。トヨタの問題解決手法では問題の特定を重視しており、貴重な時間を注ぐ価値のある問題を見つけることができます。

2つ目は、問題が再発しづらい点。問題を解決したはずなのに、何度も再発する……こんな経験は誰にでもあるはずです。理由はさまざまですが、真因の特定や対策の実施が甘かったことが大きな要因でしょう。問題の真因をとことん追究することで、再発の可能性を極限まで下げることができます。

次ページ問題解決には「3つのレベル」がある
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