日本人を印象操作するヤバいグラフを見抜く方法 数値はウソをついていないのによく見ると…

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もちろん本来は上の円グラフになるはずです。しかし、グラフを作成する人が数値を使って作為的に「否定」を演出するために、「どちらでもない」を悪用する方法も考えられます。

どちらでもないということは、「賛成」でも「反対」でもないということ。しかし、上のグラフのように、「賛成」と「どちらでもない」をドッキングして「反対ではない」や、「反対」と「どちらでもない」をドッキングして「賛成ではない」にすることもできるのです。

このようなドッキングには、「〜ではない」という否定の言葉が入っていることが多いです。否定の言葉は理解しやすい言葉ではないので、あえて使用している場合は、このような作為の可能性も疑う必要があるのかもしれません。

3Dグラフはトラップだらけ

データを見やすくする方法の一つがグラフですが、資料作成の際に美しく見える、「映える」ことばかりに目がとられると、思わぬトラップにはまることがあります。その典型が、3次元(3D)のグラフです。

結論から言いますが、3Dのグラフは遠近法により、データが歪んで見えることが多々あります。つまり、誤解を与えることが多いため、原則用いないほうがよいです。

誤解を与えないためにも、グラフは基本的に2Dで表すようにしましょう。統計グラフを用いる目的は、データをわかりやすく「正しく」伝えることが目的です。見た目が美しかったとしても正しく伝わらなければ、目的を達しないことになります。

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