日本人を印象操作するヤバいグラフを見抜く方法 数値はウソをついていないのによく見ると…

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

特に、折れ線グラフを2軸で利用する場合、あるものは増加していき、あるものは減少していく逆転現象が起こりそうになっていることを「わざと」演出しているものを目にします。

例えば、下の2軸折れ線グラフを見てください。A社とB社の売上の推移を時系列で比較して表したものです。この折れ線グラフを見ると、半年間でB社の売上がどんどん伸びていき、A社を追い抜こうとしているように見えます。

しかし、軸をよく見ると、売上の桁が一つ違います。なぜ2軸にする必要があったのでしょうか? そもそもこの2社を比較すること自体が適切とは思えませんが、一つの軸でまとめてみると、下のグラフのようになります。
このように一つの軸にまとめて比較すると、先ほどと違ったイメージになるのではないでしょうか?

誇張の奥義「ドッキングメソッド」

選択肢のあるアンケートはさまざまありますが、選択肢の数は次のように3つや5つの場合が多いです。

選択肢が5つの形式は、選択肢が3つの形式のものよりも意見の特徴をより詳細に調査することができ、「どちらでもない」の回答が減少する傾向があります。普通を好み極端を好まない日本人は、特にこの傾向が強くなります。

この、普通を好む日本人の特性を逆手にとったトリックもあります。 例えば、上記の3つの選択肢で、1の「賛成」が30%、2の「どちらでもない」が50%、3の「反対」が20%だったとします。円グラフで表す場合、次の円グラフを予想した方が多いのではないでしょうか?

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事