日本人を印象操作するヤバいグラフを見抜く方法 数値はウソをついていないのによく見ると…

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それをさらにくっきりと見せる技法が、このグラフには使われています。
それは、グラフの目盛りを操作することです。グラフの目盛りをよく見ると、0から始まっていません。本来グラフの基準は0にするべきです。

なぜなら、棒グラフの目盛りを0から始めずに途中からにすると、違いや変化が強調されるため、間違った印象も強調される可能性があるからです。

今回のケースでは、あくまで「コロナの感染は自己責任」と思っている人は少数派のはずなのに、グラフにだけ着目すると、まるで圧倒的多数で、ほとんどの人がそう思っているように見えてしまったのです。

目盛りを0からスタートする形に直すのが原則

このような棒グラフは、目盛りを0からスタートする形に直すのが原則です。実際に、直したグラフを提示すると次のようになり、イメージが随分と変わったと思います。なお、Excelなどの表計算ソフトで積み上げ棒グラフを作成すると、「目盛りが0から始まらない」ことがあるので修正しましょう。

ただし、グラフの目盛りが0から始まっていれば全て信頼できるというわけではありません。0から始まっているものの、途中がぷっつり切れているのであれば、先ほどの0から始まっていないグラフと同様に、誤解を与えるグラフになります。このようなグラフは、途中のぷっつり部分を復元して比較しましょう。

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