「君達もいずれ歳を取る」働かないおじさんの主張 反発の声は若手を優遇する経営陣に対しても

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(写真:マハロ/PIXTA)

中高年社員が「働かないおじさん」と呼ばれています。マスメディアやSNSには、中高年社員が働かないのに給料が高いという批判や頓珍漢な言動への嘲笑が溢れています。

若い世代から集中砲火を浴びてサンドバッグ状態の中高年社員ですが、彼らにだって言い分があるはず。今回、75人の中高年社員にアンケートとヒアリングで調査しました。

君達もいずれ歳を取るだろう

まず、「働かないおじさん」と批判・揶揄されていることに反発する意見から。多くの中高年社員が静かな口調で理不尽さを訴えていました。

「たしかに私も含めて働かないおじさんがいますが、ちゃんと働いているおじさんもいます。若い世代にも働かない人が結構いるのに、どうしておじさんだけがこんなにやり玉に挙がるのでしょうか。ちょっと納得できません」(精密機械)

「歳を取ったら、とにかく体が動かなくなります。『働かない』のではなく『働けない』んです。若い人たちが、自分もいずれ歳を取るという事実を忘れて我々を批判するのは、心が狭すぎますね。とムキになっている自分も、かなり心が狭いですが(笑)」(金融)

若い世代に対してだけでなく、中高年社員に厳しい姿勢を取るようになっている経営者・人事部門に対する反発の声も聞かれました。

「当社は、新人採用で苦戦しており、近年、新人や20代の待遇を引き上げ、中高年には『嫌なら辞めろ』とばかりに待遇を引き下げています。そういう場当たり的な対応をする会社に、若い人たちが魅力を感じて入社してくれるんでしょうかね」(物流)

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