「ノーベル賞級の発明か」──。エネルギー革命に世界も一時沸いた。

韓国の研究チームは「LK-99」がマイスナー効果で浮遊したと主張(写真:ScienceCast)
コロナ禍収束で、人々の移動が復活し、新幹線需要も回復の一途をたどっている。
『週刊東洋経済』12月9日号の特集は「無敵の新幹線」。ビジネスパーソンの移動にはなくてはならない新幹線の「強さ」やサービス、技術力、そしてリニアなど今後の見通しについてリポートする。
特定の物質を冷却すると電気抵抗がゼロになる現象の「超電導」。実際にリニア中央新幹線でも超電導は応用されている。ただし今日、低温のセ氏マイナス140度下でしか、常圧で超電導になる物質は見つかっていない。
それが今年7月、韓国の研究チームが「常温(室温)かつ常圧で超電導になる」物質を見つけたとする審査前論文を、論文共有の専門サイトに投稿。鉛や銅、リンなどからなる「LK-99」という化合物だ。127度以下で超電導が出現し始め、105度付近で抵抗が急減、60度付近でほぼゼロになるという。
実現したらノーベル賞ものといわれるだけに、世界的にも話題が沸騰。関連銘柄の株価も上がるほどだった。だが結果的には、ほかのチームによる追試で、再現に成功した例は、今現在出ていない。
LK-99の発見に、一時は関連銘柄の株価も上昇
LK-99は何が特徴だったか。「常温超電導」はあるか。物質・材料研究機構(NIMS)のフロンティア超伝導材料グループのリーダー、高野義彦氏に聞いた。
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