有料会員限定

世界が注目「インドネシア高速鉄道」延伸の行く末 中国政府が関与強めるが延伸工事は楽観許さず

✎ 1〜 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 最新
拡大
縮小

注目集まるがバラ色とはいい切れないインドネシア高速鉄道の延伸計画。

インドネシアの高速列車の先頭で記念撮影をする人々
列車の先頭で記念撮影をする黒山の人だかりができた(撮影:高木 聡)

特集「無敵の新幹線」の他の記事を読む

コロナ禍収束で、人々の移動が復活し、新幹線需要も回復の一途をたどっている。
『週刊東洋経済』12月9日号の特集は「無敵の新幹線」ビジネスパーソンの移動にはなくてはならない新幹線の「強さ」やサービス、技術力、そしてリニアなど今後の見通しについてリポートする。
週刊東洋経済 2023年12/9号[雑誌]
『週刊東洋経済 2023年12/9号(12月4日発売)は「無敵の新幹線」を特集。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。バックナンバー常備店はこちら

今年10月18日からジャカルタ─バンドンで商用運転を開始したインドネシア高速鉄道(愛称ウッス)。平均乗車率は9割を超えており、平日14往復・土日祝日18往復を運行している。

11月11〜12日の週末には1日の利用者数がついに2万人を突破。首都ジャカルタ(ハリム)とバンドン(テガルアール)が結ばれたことは、東京─大阪が新幹線で結ばれたのと同義で、両都市が1時間弱で結ばれるインパクトは大きい。

在留邦人にも欠かせない足となり、「新幹線より速くて揺れない」「静かだ」と驚きの声があふれている。

高速鉄道が走るジャワ島は、インドネシアの国土面積の10%に満たないにもかかわらず、人口の約6割である1億5000万人が集中。ジャカルタはもちろん、地方部にまで満遍なく、人口密度の高いエリアが広がる。

巨額の建設費をどう返済するか

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
無敵の新幹線
ビジネスパーソンの守護神「新幹線」の真の実力
北陸新幹線延伸から「のぞみ」のオフィス化まで
ニッポンの成長に伴走、リニアが今後の焦点
2024年3月開業、延伸効果狙いタワマンも建設中
東海新幹線「次世代車両」の新技術を大胆予測
「27年開業」は絶望的、歩み寄る余地はあるのか
速達の役割終え「のぞみ」が「ひかり」になる日も
省電力、騒音緩和、早期地震検知システム…
中国政府が関与強めるが延伸工事は楽観許さず
世界最速列車を目指す「ALFA-X」のハードルとは
JR東が東北、上越、北陸新幹線で密かに試した
トンネル工事難航に五輪延期のダブルパンチ
フル規格の新幹線は「欲しくない」佐賀県の真意
仕業検査から全般検査まで各種検査に密着
リニアで実用化なら、スペース拡大にコスト減
コロナ禍から回復鮮明、中間期は全社増収増益
新幹線の製造元を調査、九州「N700S」は全て日立
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内