有料会員限定

福井県は熱狂「北陸新幹線敦賀延伸」の経済効果 2024年3月開業、延伸効果狙いタワマンも建設中

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小

開業で東京流出が進む可能性も。福井の駅前では再開発が活況。

金沢駅に停車中の北陸新幹線
金沢駅に停車中の北陸新幹線。東京からは2時間30分弱で着く(撮影:尾形文繁)

特集「無敵の新幹線」の他の記事を読む

コロナ禍収束で、人々の移動が復活し、新幹線需要も回復の一途をたどっている。
『週刊東洋経済』12月9日号(12月4日月曜発売)の特集は「無敵の新幹線」ビジネスパーソンの移動にはなくてはならない新幹線の「強さ」やサービス、技術力、そしてリニアなど今後の見通しについてリポートする。
週刊東洋経済 2023年12/9号[雑誌]
『週刊東洋経済 2023年12/9号(12月4日発売)は「無敵の新幹線」を特集。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。バックナンバー常備店はこちら

北陸新幹線が2024年3月16日、福井県の敦賀まで延伸する。石川県には小松、加賀温泉の2駅、福井県には芦原温泉、福井、越前たけふ、敦賀の4つの新幹線駅が誕生する。

延伸区間は約125キロメートル。北陸新幹線は1997年、東京─長野間にて長野新幹線の名称で運行がスタート。15年3月に金沢まで延伸し、途中に飯山、上越妙高、糸魚川、黒部宇奈月温泉、富山、新高岡の各駅が設置された。

当時、金沢延伸で東京─金沢間が2時間30分を切るようになり、開業前よりも約1時間20分の短縮となった。鉄道建設・運輸施設整備支援機構が20年3月に公表した事後評価報告書によると、富山、石川両県と首都圏の地域間流動量は、どちらも約1.5倍に増加。インバウンド(訪日外国人観光客)需要の回復で金沢駅前は連日、大型のスーツケースを携えた観光客でにぎわっている。

延伸効果でタワマンも

現在、福井県内ではこうした新幹線延伸の効果を見込み、開業への準備が各地で進んでいる。

福井駅西口。かつて小規模な建物が密集した「三角地帯」と呼ばれる駅前電車通り北地区では、再開発組合による工事が進められ、27階建てで県内最高層という高さ約120メートルのビルが出現した。米マリオット系列のホテルやオフィス、商業施設などがオープンする予定になっている。エリア内では北陸最高階をうたう28階建てのタワーマンションも建設中だ。

関連記事
トピックボードAD