有料会員限定

JR東海と西日本は再上方修正も「新幹線四季報①」 コロナ禍から回復鮮明、中間期は全社増収増益

✎ 1〜 ✎ 13 ✎ 14 ✎ 15 ✎ 16
拡大
縮小

JR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州の今期業績見込みは。

乗客でごった返すJR東京駅の新幹線ホーム
夏休みの帰省や観光でごった返すJR東京駅の新幹線ホーム(写真:共同)

特集「無敵の新幹線」の他の記事を読む

コロナ禍収束で、人々の移動が復活し、新幹線需要も回復の一途をたどっている。
『週刊東洋経済』12月9日号の特集は「無敵の新幹線」ビジネスパーソンの移動にはなくてはならない新幹線の「強さ」やサービス、技術力、そしてリニアなど今後の見通しについてリポートする。
週刊東洋経済 2023年12/9号[雑誌]
週刊東洋経済 2023年12月9日号(12月4日発売)は「無敵の新幹線」を特集。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。バックナンバー常備店はこちら

JR上場4社(JR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州)の2023年度第2四半期決算は、各社ともに大幅な増収増益だった。新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、人の動きが回復し、鉄道利用が増えたことが最大の理由だ。

増収率はJR東海の前年同期比28.9%増からJR九州の12.1%増まで差がある。これは全売上高に占める運輸業の比率の違いが大きい。JR東海は売上高の8割を超えるが(営業利益では9割超)、JR九州は4割にすぎず、不動産(賃貸・販売)の比率が23%。不動産はコロナ禍でも安定的に稼ぎ下支えしたが、収束後の回復期には成長の足かせとなった。

運輸業はコロナ前比9割と想定上回る回復ぶり

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
無敵の新幹線
ビジネスパーソンの守護神「新幹線」の真の実力
北陸新幹線延伸から「のぞみ」のオフィス化まで
ニッポンの成長に伴走、リニアが今後の焦点
2024年3月開業、延伸効果狙いタワマンも建設中
東海新幹線「次世代車両」の新技術を大胆予測
「27年開業」は絶望的、歩み寄る余地はあるのか
速達の役割終え「のぞみ」が「ひかり」になる日も
省電力、騒音緩和、早期地震検知システム…
中国政府が関与強めるが延伸工事は楽観許さず
世界最速列車を目指す「ALFA-X」のハードルとは
JR東が東北、上越、北陸新幹線で密かに試した
トンネル工事難航に五輪延期のダブルパンチ
フル規格の新幹線は「欲しくない」佐賀県の真意
仕業検査から全般検査まで各種検査に密着
リニアで実用化なら、スペース拡大にコスト減
コロナ禍から回復鮮明、中間期は全社増収増益
新幹線の製造元を調査、九州「N700S」は全て日立
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内