貧困現場を取材する編集者が主人公
女性の貧困問題に迫る東洋経済オンラインの人気連載が書籍になり、さらに女優の趣里を主演にWOWOWで連続ドラマ化されています。タイトルは「東京貧困女子。-貧困なんて他人事だと思ってた-」(全6話)。社会派であって、エンターテインメント作品でもあるのが本作の特徴です。ともすれば、ノンフィクションの題材がうそくさく表現されかねませんが、編集者とライターの物語を軸に社会問題を自分事化することに挑戦しています。
趣里が演じるのは雁矢摩子という名の経済ニュースサイトの編集者役です。編集長からPVを稼ぐために「女性の貧困」がテーマの連載担当を命じられる話から始まり、11月17日にWOWOWで初放送・配信された第1話では、貧困現場を取材する編集者として“わかってない”印象を色濃く残しています。趣里といえば今、最高の歌と踊りを魅せる放送中の朝ドラヒロインのイメージが強烈ですが、あえて比較するとまったく真逆の人物像です。応援したくなるどころか、ダメ編集者の典型のような描き方にイライラさせられもします。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら