時短以外にもメリット、おいしさ保つ「下味冷凍」 「下味つけて凍らせるだけ」楽ちんレシピを紹介

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保存袋に入れたら空気を抜いて口を閉じます。乾燥・酸化につながる空気を、できるだけギュッと追い出しましょう。

最後に、均等な厚さに薄く平らに広げます。こうすることでスピーディーに凍結し、解凍時間も短くできます。完全に凍ったら縦に置くと、保管スペースをとりません。

食べるときは袋のまま水にさらす流水解凍がおすすめ。冷蔵庫解凍も解凍まで半日ほどかかりますが手間なく便利ですし、低い温度で安定して解凍できます。

下味冷凍は目的により変える

下味冷凍には、「シンプル下味冷凍」と「完全下味冷凍」の2種類があります。 

シンプル下味冷凍は、オリーブオイルと塩のみなど、シンプルな味つけで冷凍するので、アレンジが利くところがポイント。「素材」として冷凍するイメージです。その日の気分や冷蔵庫に残った食材を組み合わせたい人には使い勝手がいい方法です。

完全下味冷凍は、解凍後に調味料を加えなくても料理ができあがるように味をつけ、レシピによってはその他の食材も一緒に冷凍します。「料理」として冷凍するイメージです。加熱調理するだけで料理が完成するのが利点です。調理の際はいろいろ考えずに作りたい人に向いていますが、味がワンパターンなので、飽きないようにするには複数の料理を冷凍ストックするといいでしょう。

個人の好みやライフスタイルもありますが、筆者のおすすめはシンプル下味冷凍。鶏肉に塩とオリーブオイルをまぶして冷凍する、豚肉をしょうゆとみりんで和えて冷凍する。それだけで、いろいろな料理に応用できます。焼肉のたれを揉み込んで下味冷凍してもアレンジが利きます。

例えばそれらを、冷凍野菜やカット野菜と炒めるだけでも、バランスのよい一品に仕上がります。

(左)鶏もも肉+塩+オリーブオイルのシンプル下味冷凍。洋風にも和風にもアレンジ自在 (右)鶏むね肉を塩麹とみりんで味つけ、パプリカとエリンギ、レモンも一緒に冷凍した「完全下味冷凍」。フライパン調理のみで仕上がる(写真:『西川剛史のおいしすぎる冷凍レシピ』より)

最後に、下味冷凍のレシピをご紹介しましょう。筆者おすすめ2種のシンプル下味冷凍です。

下味冷凍には多くのバリエーションがあるので、実践しているうちに、お好みのものが見つかるかもしれません。ぜひ活用し、毎日の食卓を簡単&栄養豊かに彩ってください!

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