TikTokのバイトダンス、「VR事業を縮小」の誤算 子会社「PICO」の販売実績は目標に遠く及ばず

✎ 1〜 ✎ 1345 ✎ 1346 ✎ 1347 ✎ 最新
拡大
縮小
PICOはVRゴーグルを年間100万台販売する目標を掲げていたが、実績が伴わなかった(写真は同社ウェブサイトより)

VR(仮想現実)ゴーグルや関連アプリケーションの開発を手がける中国のPICO(ピコ、企業名は小鳥看看科技)が、事業の絞り込みと人員カットに踏み切ることがわかった。創業者でCEO(経営最高責任者)を務める周宏偉氏が、11月7日の社内会議で発表した。

PICOは、ショート動画アプリTikTok(ティックトック)の運営会社として知られるソフトウェア開発大手、字節跳動(バイトダンス)の子会社だ。バイトダンスは2021年8月、100億元(約2058億円)近い巨費を投じてPICOを買収。当時のVR投資ブームの過熱を象徴する事例として話題を集めた。

周氏の説明によれば、PICOは今後の事業の重点をVRのハードウェアおよびコア技術の開発に移す。それに伴い、販売・アフターサービス部門、コンテンツ作成部門、プラットフォーム開発部門などで人員を削減。モバイルOS(オペレーションシステム)部門については、バイトダンスのプロダクト開発部門に編入するとしている。

VRの成長を「楽観しすぎた」

「わが社の事業と市場の現状について再検討した結果、VR業界はまだ黎明期にあるという基本認識に立ち戻った」。周氏は社内会議の席上でそう述べ、産業・市場としてのVRの成長に対する以前の予測が楽観的すぎ、実際のビジネスが思惑通りに運ばなかったことを認めた。

今回の人員カットの対象者に対しては、社内の他部門に異動する機会を与えるほか、退社する場合には「合理的な補償」をするとしている。しかし周氏は、人減らしの規模については明らかにしなかった。

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
猛追のペイペイ、楽天経済圏に迫る「首位陥落」の現実味
猛追のペイペイ、楽天経済圏に迫る「首位陥落」の現実味
ホンダディーラー「2000店維持」が簡単でない事情
ホンダディーラー「2000店維持」が簡単でない事情
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT