ここで柵の横のレールから伸びるロープと、自分が装着しているハーネスがつなげられる……。これから先は「ハーネスが必要な場所」ということだ。本当に「いよいよ」である。
隣には、今回の取材チームの一員で、シンガポール在住のジャーナリストであるヤエン(Ya En)氏。完全にひきつっている筆者と違い、ヤエン氏はノリノリだ。
ここから少し移動すると、そこで柵から伸びたロープが一旦外され、今度は頭上のレールから伸びる別のロープに、ハーネスをつなげる。ふとそのロープを見た。素材は金属ではなく縄のようなものだ。まさか、と心がざわついた。
いよいよ柵で囲まれたゲートから出て、空中に向かって弧を描いている「舞台」へと足を踏み出す。まさに「清水の舞台」だ。
定員は6名。1人ずつ順番に進んでいくのだが、気がつくとさっきまでヤエン氏が前にいたはずなのに、私が先頭になっていた。あとからノコノコついていくほうが絶対気が楽だと思って、2番目の位置に陣取っていたはずなのに、それこそ「あとの祭り」だ。
通路は板ではなく下が透ける格子状
通路の幅は……、足元をじっと見る余裕がないので推定でしかないが、1メートルくらいだろうか。足元を見られないのは、床が板ではなく格子状になっていて、下の客席が透けて見えるからである。
数歩進んだところで、私にミッションが与えられた。なんとスタッフからの「そこで1人ずつ記念撮影をするからポーズを決めてね~」である。そして、6名全員が揃ったところで、また記念撮影。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら