ポルトガルの首都リスボン。大西洋に注ぐテージョ川の河畔に広がる美しい都は、いつも多くの観光客で賑わっている。
実はこの街には、観光客はもちろん市民にすらあまり知られていない「秘密」がある。それは、旧市街の地下に潜む2000年前に建築された古代ローマ時代の地下回廊(クリプトポルティコ)という遺跡の存在だ。
チケットは発売と同時に完売
毎日大勢が行き交う場所なのに、ほとんどの人が足元の遺跡の存在を知らないのは、地下に行くための扉がいつもは閉鎖されているからだ。
だが、地下回廊は年に2回だけ一般公開されている。この知る人ぞ知るツアーは近年、リスボンの密かな人気アトラクションとなっており、チケットは発売と同時に完売してしまう。
今回、世界100カ国以上の現地在住日本人ライターの集まり「海外書き人クラブ」の会員である筆者は、初の日本メディアとして一般客の入場前に内部を案内してもらった。その内部を紹介しよう。
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