贅沢は敵ではない!おカネを豊かに使うべし 嫁ぎ先が大金持ちで「玉の輿」に馴染めない

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【パンプキンからのコメント】

まゆ様、なにはともあれ、おめでとうございます。ご相談文を一読させて頂き、まずそう感じました。そんな大金持ちの御曹司なのに、彼はそれを交際中の貴女に“ひけらかす”こともありませんでした。彼はその裕福な環境が、当たり前に育った人なのですね。

しかも彼は、貴女の心配する「努力することを知らない」ぼんぼんに育ち、資産管理業とか何とか言って、親のスネをかじって暮らすこともできたのに、彼は資格取得スクールへ通っておられたのですね。貴女が「努力する癖が身につかない」か心配する環境で、彼は堅実で極めて常識的な大人に育ったことになります。

義理のご両親は都内の一等地に、「別荘のつもりで買ったけれど使わなかった億ション」を、しかもセンスの良いヨーロッパの高級家具付きで、所有しておられました。

まゆ様、都心の、しかも自宅から徒歩5分の所に普通、別荘を買うでしょうか。息子のために用意してくれていて、「使っていないから」とさり気なく恩着せがましくなく、使わせてくださっているのです。息子の結婚プレゼントとして、ポンと贈与する形でないところが堅実ですね。

贅沢は敵!……ではない

10万円の洋服を普段着にされるお義母さまを、贅沢にすぎると感じておられるようですね。お義父様が何台も高級車を所有しておられるほどですから、それは浪費ではなくて、お二人にとっては、これまで稼いでこられた対価として、当然に享受できる範囲内の消費ではないでしょうか。

私は50万とか100万円の洋服を平気でぽんぽんと買うお金持ちの友人が何人もいますが、彼女たちはそれを外出着にも普段着にも着ます。「誰々と会うからTPOに合わせて50万円の服を着る」のではなくて、「今日はどこにも出かけないけれど、この服を着る気分」と言って、その日の服を選びます。数十万円のワンピースもさり気なく日常に着ます。彼女たちは誰かに見られるために着るのではなくて、自分が楽しんだり、自ら励ましたり気分転換に着るのです。

政府は企業に賃金アップを要請し、消費を拡大するように呼びかけていますが、長いデフレ時代にも彼女たちは、実に良い経済貢献をされてきたことになります。

しかも彼女たちの何人かは、篤志家です。それに身内や友人・知人で困っている人たちにも温情を示し、自分さえ良ければ良いという人たちではありません。高級服を普段着に着る人が、必ずしも贅沢で、非難されるべき人たちではないですよ。

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