「思ったことをすぐに口にする」人が抱える大問題 「リーダーになってはいけない人」はこんな人だ

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「ちょっと待った! そんなこと言ってしまっていいの?」という状況です。自分の上司がそんなことを言っていたら、部下としてはモチベーションダウンもいいところですよね。

このように「思ったこと」を不用意に発言する人は、リーダーになれない人……というよりも、リーダーになったら周囲に悪影響を及ぼしてしまう人です。

リーダーになりたてで、まだ一般社員だったころの感覚が忘れられない人が陥りやすい、典型的な失敗パターンだったりします。

一方、リーダーになれる人は、「自分の発言によって、聞いている相手がどういう状態になればハッピーか?」「聞いている相手にどう思ってほしいか?」などを逆算して、会話のシナリオを考えてから発言します。

つまり、受け取る側の感情から発言を考えることができるのです。

リーダーになる人の思考回路

もし、会社の方針説明会でかなり厳しい売上目標が示されたとしても、こんなふうに考えます。

「部下たちがどういう気持ちになるのが望ましいか?」  
「そんな売上目標は無理に決まっている」(と受け取るに違いない)
「高い目標をクリアするという経験を仲間と一緒に楽しむ」(という思考にみんなが向かうにはどうすればいいか)

こんな形で、あなた自身の脳内で会話(セルフコーチング)をしながら、どんな形で言葉を伝えるのがいいのか、策を練っていくわけです。

例えばこんな言葉を伝えてみるのはどうでしょう。

「売上目標自体は非現実的なのはみんなわかっていることだよね。会社が決めたことだから、それに向かってがんばることは必要なんだけど、例えばこれを、みんな1人ひとりの個人競技ではなく、チームのミッションだと考えて、お互いにどんな協力をすれば、より目標達成に近づくのかを考えてみるのはどうだろう?  せっかくの機会だから、チームワークよく仕事をするというテーマで動いてみるのはどうかな?」

いかがですか?

ふむ。ここでも、きっと「違いがわからない」という声をあげてくださっている読者の方がいらっしゃるかもしれませんね。

例えば、あなたが感情に任せて、「こんな売上、達成できるわけがない! 会社は何を考えているんだ! でも、会社が言っていることだから、みんなも売り上げが上がるように何とかがんばってくれよな」

と伝えたとすれば、受け取る側にはきっとマイナスの影響が働くでしょう。

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