日本人が実は理解していない「完璧主義」の大問題 一流エンジニアが伝授「楽して価値を生む」技術

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④物理的にやることを減らす

マイクロソフトの開発チームでは「スプリントプランニング」という定例のミーティングがあり、2週間で実施するタスクの整理をマネージャと一緒に行う。

日本の進捗会議といえば、何ができていてどれが遅れているという報告の場であったと思う。マネージャから、予定していた要素を外す話はまずなく、人を投入してどうやって全部やるか? に頭を使っていた。

どんどん仕事が減っていくし、そのまま二度とやらなくなったタスクもある。みんなが絶対的に重要なタスクにフォーカスできるように気を配ってくれている。

意識的に「Be Lazy」を実践

物理的にできないものは頑張ってもできない。だから、自分の仕事の中で「何をやらないか」をどんどん決めていこう。

『世界一流エンジニアの思考法』(文藝春秋)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

計画なんてものは当初の予測であって、正解とは限らない。

予測不能のことは起こるものだし、優先順位は刻一刻と変わっていくもの。仕事は「どれだけやったか?」ではなく、「どれだけ会社にインパクトを与える仕事ができたか?」のほうが重要なのだから。

以上の4つは、いきなり実践するのは簡単ではないだろうし、経験を積まないとさじ加減が理解できないかもしれない。

しかし意識的にBe Lazyの思考法を実践していくとだんだん上達してくるし、限られた時間内での価値の高め方が個人としても組織としてもうまくなっていくだろう。

牛尾 剛 マイクロソフトエンジニア

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うしお つよし / Tsuyoshi Ushio

1971年、大阪府生まれ。米マイクロソフトAzure FunctionsプロダクトTチーム シニアソフトウェアエンジニア。シアトル在住。関西大学卒業後、大手SIerでITエンジニアをはじめ、2009年に独立。アジャイル、DevOpsのコンサルタントとして数多くのコンサルティングや講演を手掛けてきた。2015年、米国マイクロソフトに入社。エバンジェリストとしての活躍を経て、2019年より米国本社でAzure Functionsの開発に従事する。著作に『ITエンジニアのゼロから始める英語勉強法』などがある。ソフトウェア開発の最前線での学びを伝えるnoteが人気を博す。

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