日本人が実は理解していない「完璧主義」の大問題 一流エンジニアが伝授「楽して価値を生む」技術
日本では、会議というと、事前の準備をし、終わった後に、議事録を書いたりしてさまざまな課題を検討しないといけない状況だった。
インターナショナルチームを観察していると、彼らはつねに「会議の場」だけで完結する。ざっくりしたアジェンダ(検討事項)はあるが、準備に時間をかけて会議に臨むことは一切しない。
議事録もその場で要点だけをノートアプリのOneNoteにとって共有される。プレゼンテーションの会議なら、「後で書き直します」みたいなことはせず、その場で資料を修正する。
そうすれば終わった後に作業時間を取らなくてよく、会議の時間内に必要なことを共有できる。さらに、会議後の「宿題」や「持ち帰って検討すること」も滅多にない。
必要な「意思決定」は、極力その場で行う。つまり、会議に出たら「会議の時間内だけで完結」するよう訓練すると、非常に生産的だ。
「会議の準備をしないでくださいね、無駄だから」
昔、私がコンサルタントをしていたとき、ソニックガーデンの創業者・倉貫義人さんからもらった一言は忘れられない。
「牛尾さん。会議の準備をしないでくださいね、無駄だから。そうじゃなくて、会議の時間を価値の高いものにしましょう」
倉貫さんとの会議はつねに生産的で、その場ですべてを解決するスタイルだった。会議の前にも、後にも時間は不要だった。その潔さが、濃密な価値を生んでいた。
最初どれぐらい準備をしなくてもいいのかがつかめなかったら、いっそ「準備なし」でどこまでできるか試してみるとよいだろう。そして、できるだけ「会議の時間内」のみで完結できるように努める。案外かなりの程度「できる」ことに気づくはずだ。
できない場合は「余計なこと」を頑張りすぎている可能性が高いので、日頃の業務から不必要なものをできるだけ減らしていく練習をするとよいだろう。
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