日本人が実は理解していない「完璧主義」の大問題 一流エンジニアが伝授「楽して価値を生む」技術
加速化するグローバル化にともない、ビジネスの世界ではよりスピード感のある意思決定が求められるようになってきましたが、そうしたスピードについていけない組織やビジネスパーソンにはいったいどんな問題があるのでしょうか。グローバルな市場で勝ち抜くために必要な「無駄な習慣の見直し」や「生産性を高めるための思考法」について、アメリカのマイクロソフトのエンジニア、牛尾剛氏が解説します。
※本稿は牛尾氏の新著『世界一流エンジニアの思考法』から一部抜粋・再構成したものです。
「いかにやることを減らすか?」に頭を使う
一流エンジニアたちは「いかにやることを減らすか?」に頭を使っている。一般的にたくさんの機能を速く実装することはいいことだと思われがちだが、本当は「悪」だ。
なぜなら、統計によると実際はソフトウェアの機能のうち40%ぐらいしか使われないからだ。100%を全力でつくっても60%は使われないし、しかもそこでバグが発生したらその都度直さないといけなくなり、コードベースが多くなるので、変更があったときにコードを読む量が増えてしまう。
つまり、Be Lazy(怠惰であれ)の精神で「やることを減らす」のは大変すばらしいことなのだ。
ところが日本人の感覚からすると、全部やらないのは何となく悪いことのように感じてしまい、現行の手続きやすでに決まっているタスクを「減らす」のがとても苦手だ。
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