成功者といわれる人に共通しているのは、「稼ぐことに貪欲」ということです。稼ぐこと、お金を生み出すことに対して意思があり、意欲的です。
一方で、多くの実業家や知識人が「お金は後からついてくる」といいます。私も最近、その意味が少しだけわかってきました。「お金は後からついてくる」というのは、「社会を良くするために働いたり、自分が楽しいと感じることをすることがお金を生む」という考え方です。
世の中のほとんどの人が「安全で、穏やかに、楽しく生活したい」と思っていますから、「社会を良くする」という考え方がビジネスとしても合理的なわけです。自己啓発本の類もこの文脈で語られることが多くありますよね。
しかし、理屈ではわかっても、少し浮世離れした考え方に「そうは言ってもなぁ」と感じている人も多いのではないかと思います。もしくは、大きなスケールでの考え方を実践できずに「うまくいかないな」と悩んでいる人もいるかもしれません。
それはむしろ自然な感覚です。実は「世のため人のため」を目的に事業をしている人も、その昔は「スモールビジネスで目先のお金を追っていた」人がほとんどです。
元手となるお金、いわゆる「種銭」ができてから、「世界平和や人類の未来」のことを自分事にできたり、自分の事業と接着できるようになっていくのです。
「商売」の楽しさを知る
では、改めて「稼ぐ力」をつけるにはどうすればよいのでしょうか。
まずは「稼ぐことに貪欲になること」そして「稼ぎ方を知ること」です。
お金を稼ぐ基本は「商売」です。「ビジネス」というと稼ぎ方も広いイメージになりすぎるので、「商売」という言葉でイメージを狭めて考えてみます。
商売の基本は「安く仕入れて高く売ること」です。いわゆる「せどり」とも言われます。もちろん「せどり」以外にも「新たな価値を創造して売る、使ってもらう」ということも商売ですし、そういう商売のほうが現代的な印象もあるかもしれません。
しかし、社会のお金の流れの多くは「安く仕入れたものを高く売る」という構造になっています。
しかも、近年はインターネットで誰とでもつながれますから、「せどり」で稼ぐことが以前に比べれば容易です。実際にメルカリなどのツールで、そうした副業をしている人も増えています。
実はこの「安く仕入れて高く売る」という稼ぎ方はとても現代的なのです。まずは何でもよいのでやってみてください。すると、まず「商売の楽しさ」がわかります。
「いくらかお金が手に入る」ということもそうですが、「売れたこと」が純粋に「うれしい」と感じます。そうなってくると、より売れるように工夫したくなります。さきほどのメルカリの例でいえば、魅力的な商品に見えるように写真の撮り方や載せ方を変えたり、説明文をわかりやすくしたり、キャッチコピーを考えたりします。
そうした工夫がまたうまくいったりすると、さらに楽しくなって見せ方に別の工夫をするようになります。これは立派な「広告」のスキルです。
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