マネジメントに必要なのは「厳しさ」か「優しさ」か 部下の「個」の尊重と目標達成を両立させる手法
「働き方改革」以後、マネジャーの役割は複雑で難しくなりました。ただでさえ「正解が見えない」時代にあって、メンバーの個を尊重しながら、成果も上げなければならないからです。「厳しさ」だけではメンバーはついて来ず、「優しさ」だけでは目標達成は困難。では、どうすれば? 人事コンサルタントの和田真二氏が著書『伴走するマネジメント』で提示するのは、厳しさと優しさを両立させる新しいマネジメントの手法。メンバーの自立を促しつつ、同時に、成果を上げることも可能にします。
「視界を共有しないとランナーは安心して走れない」
メンバー・マネジメントの新しいフレームを提唱する『伴走するマネジメント』。
「伴走する」というニュアンスについては説明が必要かもしれません。
昔ながらの「上位下達」ではなく、「個を尊重する」あまりに放置する、ということでもなく、マネジャーとメンバーが「視界を合わせる」ことで成果を上げていくことを指します。
そのヒントになったのは、視覚障害者と走るブラインドマラソンです。
手を取って補助することが伴走者の役割なのではなく、視界の異なるランナーに対して状況をしっかりと説明し、ゴールに向かって自立して走ってもらうことが伴走者の役割です。
「視界を共有しないとランナーは安心して走れない」。ここが大事なポイントです。
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