DXが進むことでマネジャーが失う「武器」と変化 専門マネジャーの登場でキャリアはどうなる
マネジャーの仕事の変化
本連載の第1回でも触れたように、生成AIをはじめとするテクノロジーの進化は、ビジネスパーソンの優勝劣敗をより明確なものにしていく可能性があります。当然それはマネジャーにも当てはまります。パフォーマンスを出せるマネジャーとそうでないマネジャーの差はどんどん開いていくでしょう。では、パフォーマンスを出せるマネジャーとはどのような人材なのでしょうか。
ドラッカー教授をはじめとするマネジメント論の大家たちは、マネジャーは原則マネジメントの仕事に専念すべきで、プレーヤーの仕事は極力しないほうが望ましいと述べてきました。ただ、理想論はそうでも、実際には85%以上のマネジャーがプレイングマネジャーです。この傾向は大きくは変わらないでしょう。競争が激化する中で、企業としては新しい価値創造のための仕事量自体が増えており、マネジャーもそこに加わることは必須だからです。むしろ、マネジャーは自分で成果を出す姿を見せつつ、配下の人員に模範を示す必要性が増します。
課長クラスはもちろん、部長クラスであってもプレーヤーの能力が必要となるのです。
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