「もっと何かできたはず」をなくす"ペットの終活" 愛犬・愛猫の死で「ロス」に陥る飼い主は約6割
また、ペットと別れるときの対応を後悔している人も約6割いました。
その理由としては「もっと何かできたのではという漠然とした思い」「一緒の時間の過ごし方」が上位となり、約半数(複数回答)が選択。このほか、ペットが亡くなる原因となった病気やケガに関する後悔や、治療に関する後悔を抱えている人もいました。
その一方で、「後悔していることがない」を選択した人にその理由を尋ねたところ、「十分に一緒の時間を過ごすことができたため」が6割を超え最多に。後悔なくペットを看取るためには、一緒に過ごす時間が重要なのではとしています。
「ペットの終活」を考える
筆者は2016年から、ぺトハピ株式会社と共に「ペットの終活」を提案してきました。
この活動は、限りある命を意識しながら後悔のないように、今を楽しく有意義に過ごすという「生きる」をテーマにしています。前述した調査結果にもあるように、十分に一緒の時間を過ごすためには、ペットも飼い主も元気なうちから実践することが大切。それが「ペットロス」を軽減することに繋がると考えています。
「ペットの終活」という言葉を目にしたとき、多くの飼い主は「そんなことは考えたくない」「まだまだ考えるのは早すぎる」と思うことでしょう。毎日、元気なペットの姿を見ていれば、別れのときのことなど考えたくないのは当然かもしれません。
人間の終活でもはじめの頃は「縁起でもない」との思いが根強く、なかなか浸透しませんでした。
しかしその後、「死」がテーマではなく「生きる」が最大のテーマであるということが徐々に広まっていきました。「さまざまな準備を整え、その後の人生を穏やかに有意義に過ごし、後悔しない人生にしよう」と考えるようになったのです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら