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薬不足の深層「赤字品を作れない…」製薬の本音 漢方薬まで出荷制限のドミノ倒しが止まらない

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その後も多くの後発薬で品質不正が見つかり、出荷停止や販売中止に陥った。影響はドミノ倒しのようにほかの薬に連鎖している。次のような流れだ。

ある薬が市場から消えると、同じ成分の別の薬が代わりに使われるため注文が殺到する。一方、メーカーは急激な需要増に対し、在庫の枯渇を避けようと出荷量を制限する。すると、出荷制限された薬の代替薬需要が高まり、今度はそのメーカーも出荷を絞る。

「いたちごっこが続いている」

中堅後発薬メーカーの営業担当はそう表現する。こうした連鎖は同じ成分の先発薬にも及ぶため、先のような漢方薬まで含めた薬全体の供給不安に及んでいるのだ。

「増産できない」事情

解決には、販売中止や出荷停止になった薬と同じ成分の薬をほかのメーカーが増産するしかない。ところが、メーカー側には、「増産できない」事情がある。

後発薬メーカーは限られた製造ラインで数多くの品目を少量生産している。そのため他社の出荷停止分を埋めるだけの製造能力はほとんどないといっていい。

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【「増産したくない」メーカー側の隠れた本音も】

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