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後発薬メーカー業界再編への長すぎる道のり 再編を促すために国は薬価制度に踏み込む

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薬の供給不安解消に向け、国は業界再編に動き出したが、その道のりは長い。

会見で謝罪する小林化工の幹部ら
謝罪する小林化工の幹部ら(写真:共同)

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「薬がない」。こんな言葉が医療現場で当たり前のように聞かれるようになって久しい。『週刊東洋経済』の10月10日発売号(10月14日号)は「薬クライシス」を特集。供給不安の深層を製薬メーカーと薬局の両方から浮き彫りにします。

【「薬クライシス」東洋経済オンライン版・更新予定】
<無料公開> 薬不足の深層「赤字品を作れない…」製薬の本音
<無料公開> 自由診療"やせ薬"の乱発で糖尿病患者が悲鳴
<無料公開> 欧米で承認された新薬の7割が日本で使えない訳
10月12日(木) *後発薬メーカー業界再編への長すぎる道のり
        *コロナで加速する製薬企業の「MR削減」の内幕
        *赤字品でも販売停止できない「医師会」の呪縛
10月13日(金) 期待のエーザイ認知症新薬、副作用対応は不十分
      <無料公開>ドラッグストアVS調剤薬局、勢力圏争いが激化
10月14日(土) コロナワクチン「リスク情報開示」を渋る厚労省
10月15日(日) *花粉症の根本治療「舌下免疫療法」始めるなら今
        *がん治療の革命児「エンハーツ」使える人が拡大
10月16日(月) *片頭痛「発症抑制薬」は処方して終わりではない
10月17日(火) 期待の「ゲノム医療」霞が関の足並みはバラバラ
         国産コロナ薬、専門医が積極的に使わない現実
10月18日(水) 薬剤師数は多くても実現しない患者本位の薬局
10月19日(木) 「給与」か「やりがいか」か、若手薬剤師の胸中
10月20日(金) *病院の薬が買える「零売薬局」規制への大疑問
          *薬の処方が目的のオンライン自由診療の危険
(*の記事を除き公開から2日間は東洋経済オンライン会員であれば無料で閲覧できます。以降は有料会員限定となります)

『週刊東洋経済 2023年10/14特大号(薬クライシス)[雑誌]』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

国がシェア拡大の号令をかけてきた後発薬が今、深刻な供給不安に陥っている。日本製薬団体連合会によると、2023年8月時点で後発薬全体の3割超で供給不安が起きている。

供給不安を受け、後発薬大手のサワイや東和薬品は増産に向けた設備投資に踏み切ったが、安定的な生産ができるようになるには3〜5年はかかる。

さらに、後発薬メーカーの社員はこう指摘する。「増産できたとしても、それで供給不安が解消するわけではない」。

 

厚労省で業界再編を検討

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