国内製薬市場の変化に加え、コロナ禍によって人員過剰が露呈。
「薬がない」。こんな言葉が医療現場で当たり前のように聞かれるようになって久しい。『週刊東洋経済』の10月10日発売号(10月14日号)は「薬クライシス」を特集。供給不安の深層を製薬メーカーと薬局の両方から浮き彫りにします。
「残った人たちは、これまでのようなMR活動ではないスキルを持った者たちの少数精鋭集団になっていく」
8月1日、国内製薬大手のアステラス製薬は国内営業人員を対象とした早期退職者募集を行うと発表した。募集人数は約500人。同日開かれた決算説明会で、岡村直樹CEOは人員削減について、そのように説明した。
対象は国内営業人員の約3分の1と大ナタを振るうが、同社は2021年にも約650人が早期退職をしている。当時退職した元MR(医薬情報担当者)は「『優秀な一部だけが残ればいい』という経営層の考え方は当時から社内で共有されており、さらに削減するだろうとみていた」と振り返る。
国内のMR数は減少の一途
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