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期待のエーザイ認知症新薬、副作用対応は不十分 専門医が積極的に投与したい薬といえない理由

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処方と遺伝子検査はセットが望ましいが、日本では未整備だ。

点滴でレカネマブの投薬を受ける高齢患者の様子
レカネマブは点滴で、約1時間かけて投与する(写真:エーザイ)

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米国に続き、日本でも9月25日に承認されたアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」。認知症の進行自体を遅らせる効果を持つ薬としては国内初で、年内にも発売される見込みだ。アルツハイマー病患者や家族の期待は高まっている。

しかし認知症専門医にとっては、積極的に投与したい薬とはいえないようだ。その理由の1つが、「ARIA(アリア)」と呼ばれる副作用の存在だ。

ARIAとは、脳の浮腫や微小な出血などを指す。多くの人は無症状だが、まれにけいれんやてんかんなどの重篤な症状が出ることがある。まだわかっていないことも多いが、レカネマブの臨床試験(治験)の結果からは、特定の遺伝子タイプでこの症状が現れやすいことが判明した。

想定していなかった遺伝子検査の推奨

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