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「給与」か「やりがいか」か、若手薬剤師の胸中 熾烈化する薬剤師争奪戦

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就職活動で重視した「条件」は?若手薬剤師たちのホンネ座談会。(個別取材を基に座談会形式で構成)

棚から薬を取り出す薬剤師
写真はイメージ(写真:IYO / PIXTA)

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「薬がない」。こんな言葉が医療現場で当たり前のように聞かれるようになって久しい。『週刊東洋経済』の10月10日発売号(10月14日号)は「薬クライシス」を特集。供給不安の深層を製薬メーカーと薬局の両方から浮き彫りにします。
『週刊東洋経済 2023年10/14特大号(薬クライシス)[雑誌]』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

[参加者PROFILE]
A氏(20代)大手ドラッグストア勤務
B氏(20代)大手ドラッグストア勤務
C氏(20代)総合病院勤務
D氏(30代)中小薬局勤務

──就職先を選んだ決め手を教えてください。

B 薬学部では病院や調剤薬局に行くべきだという風潮があり、最初は病院志望だった。だが、ドラッグストアでは新店舗の立ち上げや業務効率化など薬剤師の枠を超えた仕事ができると知って魅力を感じ始めた。また、調剤薬局と比べて若手の裁量権が大きいことも決め手となった。例えば店舗の薬局長になるのに調剤薬局だと5〜7年かかるが、ドラッグストアでは3〜5年程度と短い。

患者さんを近くで支えられる病院を選んだ

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