意識をちゃんと向けさえすれば、あなたにもすべての観点から見た「目標を達成したい理由」は必ずあります。
そこを自覚できれば、「年収1000万円を達成したい」というモチベーションに「自分に自信をつけたい」「両親に旅行をプレゼントしたい」「妻に私のことを誇りに思ってもらいたい」というモチベーションまでが掛け算で上乗せされます。このように目標を広げれば、モチベーションは4倍以上にもなるのです。
ほとんどの方は「私―有形」の目標を基本に考えますが、モチベーションを高めるのはその対角線上にある「社会・他者―無形」の目標です。スポーツ選手はよく「みなさんに喜んでもらえるよう頑張ります!」などといった言葉を口にしますが、それがまさに「社会・他者―無形」の目標です。
「社会・他者―無形」の目標は、目標を目指す過程での困難な場面を乗り越えるための、最も強い原動力となってくれます。
心を奮い立たせる3本柱とは
トップアスリートや成功者は「メンタルが強い」と思われていますが、心の強さは生まれながらに備わっているのではありません。彼らに共通するのは、「メンタルを強くする自分なりの術」を持っていることです。
その言動を分析すると、その術は次の3つに大別されます。
1.「決意表明」をする
結果を出すアスリートほど、「パリオリンピックで必ず金メダルを取ります」などと、自分の目標を堂々と公言します。あえてそうすることで、自分を追い込み、心を奮い立たせているのです。
2. 自分を前向きにする「セルフトーク」を持つ
2016年のリオデジャネイロオリンピックで銅メダルを獲得したバドミントンの奥原希望選手がコートに入ったあとにラケットを抱きしめ、何かをつぶやいていたことを覚えている人もいるでしょう。
記事などによると、その内容は「ここまで来られたこと、たくさんのサポートやファンのみなさん、すべてに感謝してこの舞台を楽しもう! やり切ろう! よし!」という言葉なのだそうです。
自分自身を肯定し、意識を高めるこのような励ましの言葉はまさに「セルフトーク」です。
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