武見厚労相「年収の壁対策は2年後に抜本改革」 専業主婦ら第三号被保険者の制度を見直し

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武見大臣:これは、正直なところ、配偶者手当を廃止して、そして基本給や子ども手当(の増額)という形で出してもらえるような形にしていったほうがわかりやすくなる。

松山キャスター:第三号被保険者制度そのものの抜本的な見直しを図っていくのか。

武見大臣:そういうことになっていく。いま、第三号被保険者、配偶者で登録されている人は720万人ぐらいいる。そのうちの4~5割ぐらいが働いている。

(写真:FNNプライムオンライン)

時代とともに変わっていく価値観

橋下徹氏(番組コメンテーター、弁護士、元大阪府知事):第三号被保険者制度は高度経済成長時代を支えてきた制度としてはよかったのだろうが、もういまは時代に合わなくなっている。第三号被保険者制度を残しておきながらいろいろな対策をやると、どんどんどんどん矛盾が出てくる。第三号被保険者、専業主婦は社会保険料を払わないことが前提になっていることが、そもそも見直されなければいけない時代になってきた。

武見大臣:かつて専業主婦の国民年金加入は任意だった。しかし、憲法に定められた権利で年金受給権というのがあるのだということで、こうした制度、仕組みになった。給料として現金収入はないけれども、主婦としての働き方をきちんと評価しようということで、こういう形になった。橋下さんくらいの世代の人だと、割り切った考え方になるが、我々の世代ぐらいだとまだダメだ。卑近な話、私が「今度何とか俺は閣僚になりそうだぞ」と女房に言った時に、女房から返ってきた言葉は「皿洗いは引き続きやってもらいますからね」と。要は、そういう価値観なんだ。そういう人たちは、50代半ばから60代、70代、まだドオーッといる。この、いわば人生の第四コーナーにいる世代がだんだんあちらの世界に行く過程で、第三号被保険者の大体7、8割ぐらいが働くようになれば、橋下さんの考え方でも議論がやりやすくなってくるだろう。

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